海千山千新潟ワンデートリップ

震災復興を兼ねて、JR東日本の路線がなんと新幹線も含めて一日乗り放題(指定席は2回まで無料!)という東日本パスが出たので、せっかくの機会だからと、ワンデートリップに出かけることにしました。
行き先は迷ったものの、新潟。
とは言え「こんな旅行するやついねえよ」といった感じのハチャメチャな旅をしてきましたので、ここにちょっと書き記します。
基本的に時期列に沿っています。

弥彦
まずは朝一番で弥彦へ。
彌彦神社で有名なこの地ですが、弥彦山があるからといって山かと思うと、実は海沿いに位置しているんですね。
海と山が融合した、自然あふれる地域なのです。

当初はホームページで掲載されていた観光ルートどおり回る予定でしたが、観光案内所で聞いてみると、彌彦神社から弥彦山に登って帰ってくるのにも3時間はかかるということだったので、若干行く場所を削って回ることにしました。


彌彦神社へ至る道

彌彦神社

一般には「るろうに剣心」の弥彦の名前の元になった所として有名でしょうか。
一の鳥居の脇には「名神大社 越後一宮 彌彦神社」と刻まれているので、なるほど明神弥彦なわけです。
ちなみに、正確には「いやひこじんじゃ」だそうですが、ここ一体の地名が「やひこ」なので、一般には「やひこじんじゃ」と呼ばれています。
確かに行く先々で「イヤヒコ」とか「伊弥彦」という表記がありましたね。

彌彦神社朱塗りの一の鳥居

伊勢神宮に近い作りのように感じました。
規模は非常に大きいです。
そしてここで目を見張るのが、木々などの自然がものすごく力強いということ。
バックに弥彦山を抱えているためか、木々が本当にでかいんですよ。
神社といえば森などの自然と切っても切れないところで、それがまた私が神社を好きな理由でもあるのですが、 ここまで自然豊かな神社って、他に見たことがありません。
あれだけ広大な伊勢神宮でも、ここまでの自然はありませんでしたから。

手水舎

二の鳥居から本殿方面

随神門



彌彦神社・拝殿。背後には霊峰弥彦山(634)を抱えている

森や建物どれをとっても立派ですが、それだけではなく、
裏手に回ってみたりすると、けっこういい建物があったり。

摂末社がずらりと並ぶ

只今祭準備中

楽舎・舞殿・参集殿に面する中庭

舞殿への渡り廊下

鹿苑があったり。

どうも鹿です

万人受けする神社でした。

万葉の道からロープウェー
弥彦山に登るために、万葉の道を通ってロープウェー乗り場に。
ここがまた自然豊かなんですよ。

神社とロープウェーをつなぐ万葉の道(無料シャトルバスあり)。ここを進むと…

こんな自然あふれる林道になります

全長1,000mを5分で登るロープウェーで弥彦山の9合目を目指します。
このロープウェー、下は緑豊かな上に、周りの景色もよく見えます。
今まで、新潟は山がちな所とばかり思っていたのですが、実際には山はあるものの大部分が平野なんですよね。
それがよくわかりました。
進行方向とは真逆の方にいるといい景色が見えるかもしれません。

ロープウェーから進行方向やや下を見ると、色とりどりの植物が我々を出迎えてくれます

うみひこ号とすれ違い。ちなみにこちらはやまひこ

ロープウェーから後方を見渡すと広大な越後平野が

ちなみにこのロープウェー、私が下山するときには長蛇の列ができていました。
彌彦に訪れる際には早めに行くといいかもしれないです。

弥彦山

山頂に着くと、そこから北は日本海、南は越後平野が見渡せます。
転機のよい日は佐渡も見えるのですが…

山頂から日本海方面。遠方にうっすらと見えるのが佐渡

一番快晴でこんな感じでした
ちょうどこの日は、天気がよすぎてもやが掛ってしまい、肉眼でかすかに影が見える程度でした。
ここからはパノラマタワーを使ってさらに高いところから景色を見ることもできるのですが、残念ながらもやが掛っているということで断念しました。
その他にも、まるで美保ヶ関のような、風景が映えるきれいな山を望めたりと、かなり良い眺めでした。

越後平野


美保ヶ関っぽい風景
       

パノラマタワー

この山頂がまた自然豊かなんですよね。
蜂は飛んでるわトンボは飛んでるわ、周りからはちょっと遅いですがあじさいは満開だわで。

パノラマタワー横に映っているのがトンボ

あじさい寺に行かなくても見れるとは

御神廟
ここから15分くらい登ると、彌彦神社の奥宮、御神廟があります。
この行き帰りもまさに自然に富んでいて、いわゆる森林浴効果といいますか、快適なハイキングが楽しめます。
あまりにも気分がいいのであいさつして回ったりしてました。

御神廟の鳥居

御神廟は、彌彦山の頂きにある石造りの宮。
こちらも周りの眺めがいいです。
外れにある奥宮はやはり素晴らしい。

御神廟

NHK電波塔
弥彦その他もろもろ
戻りながら、聖人清水、弥彦公園などを通ります。
タコけやきも見ようとしたのですが、場所がよくわからず、
もしやこれかな?と思って撮った写真が、まさにそれだったという。

タコけやき

聖人清水
弥彦公園のもみじ谷は、そん所そこらの公園とは違いこれまた自然が豊富。
茶色の毛の野生のうさぎを一瞬見たものの、すぐ逃げられてしまい追い掛けたものの見つけられないままでした…

弥彦公園の蓮池?

もみじ谷の観月橋。美月でも水月でもありません

残念ながら彌彦神社から戻って一里のところにある大鳥居は、車窓から見ようと思ったものの全容は見えませんでした。

子どもたちは焼けた線路歩く

新潟
越後線の満員電車に揺られること1時間、県都新潟に。
ここではあまり目的がなくぶらっとしようと思っていたのですが…
私は都会の市街地を漠然とした目的で歩くことがド下手なんですね。
なので、一部いいところは回れたものの、基本的に無駄に歩いただけという形になってしまいました。
古町の人情横丁も時間帯からか微妙でした…

新潟市役所。なんで旅行に行くと官公庁ばっかり撮ってくるんだ…

人情横丁

白山神社

ちょうどお祭りをやっていたこともあってそれなりににぎわっていました。
新潟市役所からほど近くにある神社です。

ここでも蓮

建物などは、彌彦神社よりもおそらく古いと思われるいでたちで、かなり重厚な神社でした。
町中にあるため若干俗物的な所があって、そこは残念でしたが、規模はかなり大きく、見ごたえがありましたよ。
自然は彌彦の方が上。



本殿

狛犬


新潟市内
市内を散策して、いや正確には迷っていたら、こんなところに。
水島新司の出身地ということで、こういったブロンズ像がやっているんですね。
おそらく一番分かりやすいだろうということで、岩鬼だけ撮ってきましたけれども。

天然の悪球打ち・岩鬼

それにしても、日本海側随一の80万人を擁する大都市なだけあって、本当に都会ですね。
感じとしては宇都宮に似たものを感じました。
下の写真に写っているのは、何と31階建ての朱鷺メッセ。
ガタケットの会場として有名かもしれません。

万代橋から

朱鷺メッセ

奇跡の采配
新潟市内を若干早めに切り上げたのですが、これが奇跡の始まり。
当初はここからノンストップで北上する予定だったのですが、駅の電光掲示板で、乗る予定だった列車の前に特急があることに気付きました。
ここで、東日本パスの特例「指定席は2回まで無料」が生きてきます。
実は指定席を1回しか取っていなかったのです。
みどりの窓口に駆け込み、指定席券を要求したのが発車の約10分前。
何なくすんなり発行され、その特急に飛び乗りました。
これで、2分の乗換地でなかった村上で、40分近い時間を確保することができたのです。
つまり、観光地を1箇所多く回ることに。
この旅屈指のファインプレーでした。

村上
村上駅で降りて、すぐに観光案内所に駆け込み、「30分で回れる観光スポットはありませんか」。
係員の方は困惑しながらも、町屋を2軒ほど教えてくれました。
時間もないので、行きも帰りも猛ダッシュです。

村上駅

村上駅前

町屋(土間)
結果、その2軒を両方とも見ることができました。
ここの売りは土間がある、ということだったのですが、
それもさて置き、素晴らしかったのは、この町屋、両方とも今でもちゃんと人が住んでいるんです。
資料館ではないのです。
住人の方も、こんななどこの馬の骨とも分からない奴が飛びこんで来たのを機にせず、丁寧に
「村上は小さな町だからこの状態だけど、
、こういった150年とか180年も昔に立てられた町屋が今もこの状態で保存されているというのはなかなかないことだ」と教えてくれました。
しっかりした木造の梁、明り取りの窓などが印象的でした。

村上の町並み

益甚酒店

町屋内(益甚酒店)

山上染物店

村上にはもう一度、今度はしっかり時間を取って訪れたいです。

笹川流れ
笹川流れとは、村上市の海岸線沿い11kmにわたって広がる景勝地です。
奇岩が並んでおり、またきれいな海岸が続くことから、夕日がきれいに見える場所としても人気があります。

というわけで、今回の最終目的地、笹川流れです。

道の駅 笹川流れ。JR桑川駅に隣接している

上に書いたとおり、恐ろしく範囲が広く、到底人の足では回りきれません。
当初は奇岩の一番の見どころである眼鏡岩まで行ってみてこようかと思ったのですが、駅から約2km。
もうひとつ向こうの駅まで行けば近いのですが、羽越本線は非常に本数が少なく…
ということで、私は夕日を取りました。


説明するよりまずはこちらをご覧ください










海岸線は本当にきれいで、当日は相当にして晴れていたので、太陽が見事に海に反射されていました。
写真では伝えきれないか、とも思ったのですが、なかなかにして光も撮影できるもんですね。
実物はこれより数段綺麗だということを添え書きしておきます。
太平洋と日本海だと前者のほうが好きだという人が多いのですが、個人的には日本海のほうがのどかで好きです。

ちなみに、対岸の島を佐渡島だと勘違いしている人が多かったのですが、実は粟島という別の島なんです。

日が低くなってから日の入りまで、ぼんやりと日が沈むのを眺めていました。
残念ながら、当初からのもやで、それほどの夕焼けにはならなかったのですが、
沈む直前なんかは、太陽が本当に赤いなあというのを思わせるような照りがあったりして。
漠然と、地球って動いてるんだなあと思ったり。

それでは、沈みゆく夕日をご覧ください。







































夕日にゆらめいた陽炎

夕日沈みて
そんな感じで、当初に立てた予定からは正直かなり様変わりした今回の旅。
総じていい方向に行ったので、とても良い旅でした。
たった1日でも、非常に濃縮された旅だったと思います。
本当に、エピソードには事欠かなかった。

今回、弥彦は有名ですなものの、それ以外はちょっと調べない分かりづらいところでしたが、結果としてどこもいい場所でした。
こういう旅もいいですね。

執筆 2011年7月17日
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