国立新美術館「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」の初日と
「マグリット展」(終了間際)に行ってきたよ
(2015.6.24 in 国立新美術館)


「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」を見に、国立新美術館まで行ってきました!
…なぜか初日に!

あと、「マグリット展」(終了間際)も見てきました。

ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展
”手塚治虫が亡くなり、元号が平成になった1989年から現在までの作品を概観する”
これが「マンガ*アニメ*ゲーム展」のコンセプトでした。


そして集められた全130の作品。
数多ある作品を、たった130に絞るのは、非常に骨が折れることだったと思います。
25年間を語るには、あまりにも少なすぎる130の作品によって、平成の25年間と作品の変遷が語られていきます。

選ばれているのは、やはり『時代を代表する作品』や『大きな変革を成し遂げて歴史に名を残した作品』。
ただ、その中でも「え、これがあるんだ」という驚きもありました。


展示としては、美術館らしく非常にオーソドックスな展示です。
しかし、そこが絵だけではない作品の強み。
マンガは原画やイラスト、生原稿などが展示されています。
アニメはアニメの一部が再生されていたり、キャラデザや台本が展示されていたり。
ゲームはデモムービーが流れていたり、一部ゲームがプレイできるものもあります。

ただ、このあたりを持ってしても、オーソドックスなので、様々な工夫を凝らした展示が各地で行われているいま、人によっては薄味に感じてしまうかもしれません。
でも……
自分の好きな作品がパブリックに展示されているだけで泣きそうになることって、あるんですよね。
私みたいなそういうタイプの人間からすると、それで充分なんです。

Fate、ほしのこえ、ひぐらし、東方、ポケモン、初音ミク、パワプロ、艦これ、最終兵器彼女、あずまんが、あの花、坂道のアポロン…
どれもこもれも思い出深い作品ですし、これでもほんの一部。
ほしのこえ、最終兵器彼女、あの花など、個人的にとても思い入れのある作品を見つけたときには、こみ上げるものがありました。



一部のゲーム作品が、実際にプレイできるようになっていたのは意外で、いい試みだと思いました。
パワプロは2014と最新版ですが、東方はなんと紅魔郷が展示されているんですよ。
そして往年の名作バーチャファイターも。
ひぐらしも鬼隠しから礼までプレイできるそうですが……
ここでクリアする人は果たして現れるのでしょうか。


一つ残念だったのは、イントロダクションで「手塚以後」とうたわれていた手塚治虫作品がほとんど展示されていなかったこと。
確かに1989以降の作品ではありませんが、対比として挟み込んでもよかったんじゃないかなあと思います。


こうして縦覧してみると、やっぱり平成時代はこうしたマンガ・アニメ・ゲームという文化と歩んできた時代なんだと感じます。
色々なことを懐かしみながら、歴史を振り返ることができた展示でした。

「マグリット展」
しっかり描かれた絵なのに、どこかがおかしい。
シュールレアリズムの巨匠とも言えるマグリット。
そんな作品ばかりが、所狭しと展示されています。


マグリットの絵は、絵というよりも「考える題材」とでもいうべきものです。
一見よくわからず、考えこんでもよくわからない。
そしてタイトルを見てみてもさらに”謎”。
マグリットの絵を読み解こうとすると、見ている自分自身の常識がねじ切られるかのような、そんなイメージさえ受けます。
実際に、哲学者もマグリットの絵をきっかけに想起したりしたという話もあるようです。
『ヘーゲルの休日』なんか、哲学と絵画の融合みたいな感じで、なかなかいいですよね。

シュールレアリズムというと、非現実的なものを想像すると思います。
ただ、マグリットのそれはちょっと違って、あくまでも書いているものは写実的なんです。
そこに存在するものを書いているんですよね。
だからこの人、”デッサン”という意味での絵はものすごく卓越していて滅茶苦茶うまいです。
それはどの絵を見てもパースが崩れているとか、ヘタだとは全く思わないってところがすべてを物語ってます。
たぶん、写実画を書いても、相当なものができたんだと思います。
『光の帝国II』なんか、あんなに光を強調して書ける画家、居ないんじゃないかと思うくらいです。

ただ、それをある意味昇華させて、この作風にしたってところが、マグリットの評価をさらに一段上に上げているものなんじゃないかなと思います。


この人は、人を書くのがすごくうまいなと思います。
『生命線』『快楽』『レディ・メイドの花束』『プリムヴェール』などは、印象に残る絵でしたね。
快楽はややグロい部分もありますが、この企画展の中では一番好きな絵でした。
コミカルな部分だと、Canon(大砲)を頭にした『観光案内人』とかも好きですね。

けっこう頭の体操をした部分もありますが、なかなかの展示でした。


一応六本木ヒルズにも行きました

六本ギヒルズ


執筆 2015年6月24日
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