第2回GUNMAマンガ・アニメフェスタに視る幽かな光明
(2015.2.8 in ベイシア文化ホール)

第2回GUNMAマンガ・アニメフェスタに行ってきました。
……と言っても、全く無名のイベントなので、まず説明から入りたいと思います。


What's “GUNMAマンガ・アニメフェスタ”?
『群馬県内のメディア芸術を盛り上げるためのイベント』という触れこみになっています。
わかりやすく言えば、「まんが王国とっとりの群馬県版(規模は小さい)」です。

……いやいやざっくりしすぎだろうと。



ちょっとややこしいので、順を追って説明させてください。
このイベントは(1)作品展 と(2)各種イベント の2つが行われています。

(1)が厄介なんですが、このフェスタ、実態は”コンクール”なんですよ。
県内在住のクリエイター(学生含む)を対象としたコンクールで、事前に作品を募集した中から大賞とか優秀賞とか各賞を決めるわけです。
つまり、作品展=コンクールの作品展だと思ってもらえばいいかと思います。

そして(2)は、規模は大きくないものの、各種イベントが企画されました。
私はほとんど見てませんが、
・声優トークライブ(神谷明)
・ワークショップ(マンガ、シナリオ)
・コスプレコンテスト
・アニソンコンテスト
・即売会
・グッズ製作体験
・ゲーム体験
・特別展示
・県内作家のマンガ閲覧コーナー
(同時開催)
・コスプレイベント
こんな感じ。

この2つが合わさって、”マンガ・アニメフェスタ”になります。


名前と実態がずれてるんですよね。
要は「コンクール作品展に合わせてイベントをやります」って話なんです。



――私がこのイベントをどう思っていたか
今回はちょっとドキュメンタリー形式で(?)迫ってみたいと思います。


前日、私はTwitterにこんなことを書きました。

ようは、あまり期待していなかったんですよね、申し訳ないことに。
前年の結果が散々という話も見かけたので、閑古鳥が鳴いてるとさえ思ってました。


――実際はどうだったか(光明その1)
東京には、多くの才能が集まり、そして作品が集まります。
事実、私もそういった作品を求め、たびたび上京しています。

一方、ここは群馬です。
どうひっくり返っても、東京には敵わない、そんな思いは心のどこかにありました。
東京に近くて、でも東京は遥か彼方。
そんな微妙な位置が、群馬が群馬たる所以だ――
そう思ってました。


が、しかし。
確かに、有名な作家はこの作品展にはいません。
でも、展示されている作品を見てみると、悪くないどころか、けっこういいよ?

展示は、作品の全ページが縦覧できるよう、パネルで掲示されているのですが、じっくり見ていって、「あ、これいいな」という作品が、けっこうありました。
中にはちょっと琴線に触れてくるようなものも。

コミティアで売ってたら、たぶん買ってた。
そんな作品が、けっこうあるんですよ、この群馬でも。
間違いなく、自信を持って「この作品はいい」と言えるような作品が、いくつもありました。


結局のところ、場所がどこかってのは、あんまり関係ないんだなと思いました。
それが東京であろうが群馬であろうが、クリエイトすることに県境はないのです。


私の固定観念を心地いいほどに吹っ飛ばしてくれました。
すげえや、群馬。


――盛り上がりはどうだったか(光明その2)
こういったイベントをするうえで、必ず問題になってくることがあります。
「このイベントをして、成果はあるのか」
「税金を投入してまですることなのか」

私も基本的に、税金で無駄遣いをすることを是とはしない性分です。
コスト分析には定評があると自称しています(だめじゃん)。
ただ単に、県で作品を募集して評価して展示するだけでは、あまり産み出すものがないと思っていました。


ただ、実際に会場に行って、一つびっくりしたことがありました。
客層です。

友達と連れ立ってきてる高校生くらいの女の子たちがけっこういるんですよ。
ちょっと驚きました。

グッズ製作コーナーの周りに群がっていたり。
即売会ブースで展示をしている専門学校生や大学のサークルとやりとりをしていたり。
入賞者のご家族かなと思しき年齢の方もチラホラ見かけましたが、大半は学生。
わたしのような孤独なおっさんのほうが少なかったですね。



話は飛びますが、社会において最も大事なのは「若者・子ども」です。
時代を担い、これまでの生活を引き継いでいってもらう必要があるためです。
なので私は、とにかく生き方を教え育てる教育が大事だと思っていますし、惜しみなく支援する必要があると考えています。


今は、アニメブームやサブカルブーム、ネットブームなど様々なブームが重なって、「メディア芸術」の分野にとても注目が集まっています。
そういった業界を目指す若者は、沢山いるんじゃないかと思います。
しかし、そういった「人・モノ(・カネ)・情報」はほとんど東京に一極集中していて、なかなか触れることがありません。

もし、こういうイベントが東京であったら、たぶん高校生なんかはなかなか行けないですよね。
しかし、県内であれば、若い層も行きやすいんじゃないか。
それがこの客層に表れているんじゃないか。
そんな気がしたんですよね。


”本物”と触れ合う場は、とても貴重です。
もし、このマンガ・アニメフェスタがそういった場になっているのであれば、これは無駄ではないんじゃないか。
そう思いました。


なお、カップル来場者もいましたが…本レポートでは居なかったことにさせていただきますご了承ください

――風花はどう楽しんだのか(余談)
人がいると言ってもごった返しているわけではないので、作品展をじっくり見ることができました。
これはなかなか大規模なイベントでは難しいことだと思います。

マンガもプロットや雰囲気がいい作品がけっこうありました。
一枚絵なんかになると、本当に有名イラストレーター顔負けの作品がポンポン出てくるんですよね。
このあたりは驚いたところなのですが、未来を感じた部分です。
「お前はまだグンマを知らない」の井田ヒロトの次は間違いなく出てくると確信できるような、そんな光明です。


即売会コーナーも、ブースとしては本当に10くらいなのですが、常に人はそれなりにいました。
体験・交流メインといった感じでしょうか。
まさか群馬で同人誌を買うことになるとは思ってもみませんでしたよ……


なお、コスプレとかアニソンとかトークショーとかには行かなかったのですが、
会場ではラブライブ!とボカロとブラックロックシューターとキルラキルを見かけました。

まとめ
純粋に予想以上の内容ではあったので、よかったかなというところです。
群馬もわりとやれるんだ、というのがわかったのはよかったですし、なにより客層にちょっと光明が見えました。


ただ、やはり気になったのが、ネーミングと実態のギャップ。
今後、どういう方向に持っていくかは、よく考えたほうがいいでしょうね。
もっと規模を拡大していくのか、今年のような感じで行くのか。
もし規模を拡大するのであれば、それぞれの企画はよく練ってほしいなと思います。

執筆 2015年2月8日
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