2013年・風花的オススメ本10選
〜あなたが知らないスゴ本は、きっとわたしが読んでいる〜

今年は、実に久しぶり年間100冊を読んだので、その中で特にお薦めしたい10冊(シリーズ)を挙げてみたいと思います。
今年出版された本ではなく、あくまでも今年私が読んだ本になりますので、ご了承ください。
また、同シリーズであわせて紹介しているものもありますので、あわせてよろしくお願いします。

順不同です。

1 『間抜けの構造』 ビートたけし
    (サイトでの紹介:日記 1/30

ビートたけしが、日本人に根付いている”間”というものについて書いた一冊。

この本のタイトルはとてもよく考えられていてかなり目を引きますが、実際には「間抜け」が悪いことという捉え方をしていないのがなかなか面白いところです。
ビートたけしの人生論めいたものを、漫才や映画の話を織り交ぜながら、わかりやすく説明しています。
考え方として参考になるフックも色々あるので、考えを深めたい方にオススメします。

2 『何者』 朝井リョウ
    (サイトでの紹介:日記 2/13

”就活”に直面する大学生のリアルな姿を描いた直木賞受賞作。

朝井リョウという作家は、執筆すること自体にセンスがある作家であり、それ以上に”そこにある日常を切り取る”センスも類稀なものがあると感じます。
Twitterのような記載があったりと、若者でないと馴染めない部分はありますが、本質に迫っていく展開は秀逸の一言。
私と同世代くらいの人に、黙って薦めたい一冊。

3 『鴨川ホルモー』
  『ホルモー六景』 万城目学

    (サイトでの紹介:日記 3/12日記 4/28

「ホルモー」なる謎の競技に関わることになった京の大学生の姿を独特の語りで綴った意欲作。

森見登美彦と揃って京都のまちを書き荒らす万城目学のデビュー作と、それにまつわる短編集です。
不思議なストーリーテリングと独特な文章で、一気に万城目ワールドに引き込まれます。
読了後に、きっとあなたも「ホルモオオオオオオオオオオオオオオ」と叫びたくなる。

4 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
  『問題です。2000円の弁当を3秒で「安い」と思わせなさい』 山田真哉

    (サイトでの紹介:なし)

経済や会計の素朴な疑問が思いもしなかった方向から解ける、人気を博したビジネス本。

物事には裏があって、それは経済や会計など金銭のやり取りの世界でも例外ではありません。
そんな裏側を、あっと驚く方法や、明らかになっていない真実を見抜くことで解説する一冊。
お金のカラクリについて詳しくなりたい人にはお薦めの一冊です。

5 『ポストガール』シリーズ(全4巻) 増子二郎
    (サイトでの紹介:日記 5/11日記 5/18日記 5/19日記 5/25

戦後の荒廃した世で、様々な人々と出会いながら郵便物を運ぶ人型自律機械のおはなし。

機械でありながら感情があるという”バグ”をもった主人公のシルキーが、人々と触れ合いながら成長していく姿を、短編集形式で描いています。
寓話物といってもいい内容で、考えさせられるエピソードがたくさんあり、涙ぐむことも屋美旅。
なかなか手に入りづらいかもしれませんが、本好きの方にはすぐさまオススメしたいシリーズ。

6 『偉大なる、しゅららぼん』 万城目学
    (サイトでの紹介:日記 6/30

日本で最も大きな湖の周り住む、不思議な能力を持った一族の姿を描いた大傑作。

独特のマジックリアリスムを駆使した”万城目ワールド”は、この作品でさらに進化を遂げました。
あまりのドキドキワクワク感に、ページをめくる手がいっこうに止まりません。
タイトルで「なんだこれ?」と思った方に、全力でオススメします。

7 ”ハルチカ”シリーズ(既刊4巻) 初野晴
  (『退出ゲーム』『初恋ソムリエ』『空想オルガン』『千年ジュリエット』)

    (サイトでの紹介:日記 7/6

吹奏楽の甲子園・普門院を目指す吹奏楽部員とその仲間たちが、学園の内外で起こった様々な謎を解決していくシリーズです。

中心があくまで”文化系”であり、謎解きの題材が前例がないくらいトリッキーで多彩であるところが魅力でもあります。
青春ミステリを標榜しながら、とてつもなくドス黒い展開もあり、すんなり読めるもののいろいろ考えさせられたりします。
高校生ミステリは数あれど、その中で随一なんじゃないかと思います。

8 『1/2の騎士』 初野晴
    (サイトでの紹介:日記 9/29

他には見えない不思議な”騎士”が見えるようになった女子高生が、様々な事件を紐解いていくミステリ。

ハルチカシリーズ以上に初野節を詰め込み、現実のとてつもない厳しさを突き付けてくる異色の作品です。
巻き起こる問題も、口をあんぐり開けざるを得ないとんでもないものがあったり、考えさせられ続けた一冊。
初野晴は、前述の万城目学とは異なるベクトルで独自の世界を作り上げているので、一度触れてみることをオススメします。

9 『ゼロ』 堀江貴文
    (サイトでの紹介:日記 11/11

2年半を塀の中で過ごしたIT時代の寵児、”ホリエモン”こと堀江貴文氏の自伝的エッセイ。

この本を通して、マスコミや世間のイメージとは違う”ホリエモン”像が見えてきました。
九州の片田舎に生まれ男子校で純粋培養された男が、どうやって時代の寵児となり今に至ったか、そして今どう考えているかが淡々と綴られています。
盛ってる部分はないわけではないと思いますが、共感できる部分も多いので、少しでも興味がある人にはオススメします。

10 『社会人大学人見知り学部卒業見込』 若林正恭
    (サイトでの紹介:日記 11/30

人見知りで内向的と評されるオードリーの若林が、ブレイクを機にいかに社会に適応して行ったかを記したエッセイ。

自分自身に向き合い、葛藤しながら社会人になって行く姿が素直な言葉で綴られていて、とても共感できます。
本書にひしめいているのは、あふれんばかりの金言と、納得させられる自分。
内向的で人と関わるのが苦手な社会人の方は、是非読まれることをオススメします。

この一年は、ずっと本とともにあったような気がします。
本に教えられ、本に考えさせられ、本で発見させられ。
今はどんどんペーパーレスになっていって本の重要性が減っていると言われたりしますが、そんなことはありません。

本には、大事なことがギュッと詰まっているのです。
あとは、その大事なことを得たいという気持ちで読めるかどうか、だと思います。

今年も、大変いい出会いばかりでした。



執筆 2013年12月23日
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