就職を目前にして


半年くらい前、私を「不要」と斬り捨てたところに赴く機会があった。
あれほど高いと思っていた建物が、今は低く感じた。

別のところに採用されたからそう感じたのではない。
人生ではままあることだ。


そもそも、私がこうして行政人になりかけているのも、「拾ってもらった」からである。
ちっともえらくもすごくもないのだ。
どん底に落とされたときに、その姿を見てくれていた人がいたということだろう。
縁である。


また別のところ、行政ではないが行政のようなところで、とある光景を目にした。
職員に対して、来ていた客がものすごい勢いで怒っていた。

おそらく、こういったことは今後私自身が経験することになるだろう。
そのとき、わたしは対応できるのだろうか。
それが的外れなクレームであったならともかく、的確だった場合はどうすればいいのか。
一瞬そんなことが頭をよぎったが、なぜか次の瞬間冷静になっていた。
これから経験していけばいい。


就職は大きなわかれ道であった。
ただし、今後もそういったわかれ道は無限にあるのだ。
人生、一度しかなく、その価値は無限大である。
2010卒やる夫たちの就職活動の言葉を借りれば、
”長い人生のほんの一瞬の選択なのだ”
ということだろう。


執筆 2010年3月17日
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