エンドレス小学生


小学生の頃って、時間がたつのをものすごく遅く感じませんでしたか。
1分とか1時間とかの単位ではなく、日にちの単位での進みがものすごく遅かったような、そんな気がします。

毎日を繰り返しても、あんまり日付が進まないんですよね。
「小さいときは時間が過ぎるのが遅いのに、歳を取ると早いのは、今まで生きてきた長さが違うから」
という話もありますが、それにしたって、進まないのです。
へたをすれば、現時点の1日のスピードと小学生の1日のスピードを比べたら、100:1くらいになるのではないかと思います。

かといって、小学生の記憶が今の100倍かといえば、そうでもないんですけどね。
ただ、当時「エンドレスエイト」のように進まない毎日を送っていたなあという記憶は、おぼろげにあります。


私に至っては、極端な考え方のせいもあって、
”永遠に小学生のまま時間が止まるんじゃないか”
と思っていました。
変な話、ずっと小学生のままで、中学に進学するのはこの世の終わりだ、みたいなことを考えていたんですよね。

大体の子どもは「早く大人になりたい」と思うものですが、私は「大人になりたくない」と思っていました。
大人になって働くことが怖かったんですよね。
小学生の頃なんて、勉強といってもさわりですから、勉強ができたからどうというわけでもなく。
体力もない、要領が悪い、何かにつけて失敗する…
そんな自分が社会に出て通用するはずもないと考えていたのです。

ただし、時間というものは不思議で。
進んでいないように見えて、気付かないような速度で確実に針を進めていました。
結局、私が心配するまでもなく、小学生ではなくなり、大人とくくられるような年齢になるわけです。
まあ、言っていることややっていることは幼稚かもしれませんが。


私と同じように、「大人になる」ことが怖かった人は、いると思うのです。
でも、結局、過ぎてみればなんてことなかった。
おそらく、次のステップに進むのを躊躇していた、自分を守ろうとする心があったのでしょうね。


もしかすると、時間の体感速度には、その人の意識が影響するのかも知れません。


執筆 2009年12月10日
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