もしも巡回サイトの全てが更新を止めたなら

昨日の巡回で更新しているサイトがあまりにも少なかったことがきっかけで書こうと思った文章です。


もし今巡回しているサイトの全てが更新を止めたら、あなたはどうするだろうか。
その全てのサイトが「2008年1月27日を持って更新を終了しました」という文言を載せているのだ。
私はたぶん、ニュースサイトめいたことを辞めてテキストだけを書き連ねる生活を送ることにするだろう。

最近、「ニュースサイト囲い込み」などのニュースサイト議論がまた盛んになりつつあるが、その中で「ニュースサイトは時代遅れ」という意見がしばしば散見される。
あながち間違っているわけでもない。
なぜなら、ニュースサイトというのは去年一昨年にできたものではなく、少なくとも自身が知る限りでは2004年の段階で既にある程度のフォーマットが完成されていたものだったからだ。
おそらく、それ以前からネットに長けていた人はもっと前からそうだったと言うと思う。
つまり、ニュースサイトというのは2008年にありながら2004年以前のスタンダードをもって存在している、今から見れば奇異なサイトなのである。

その2004年に爆発的に流行したものにブログがある。
これも当初はネットの最先端などと言われていたが、現在ではそれが標準となり、はてなブックマークやYouTube、ニコニコ動画などの新たな最先端が誕生してしまった。
ネットの時間は早い。

現在ではブログでニュースサイトをやる人も増えてきた。
ニュースサイトがブログに移行するケースも少なく無い。
しかし、私だけではないと思うが、ブログでニュースサイトとなる、と良い悪いの話ではなく何か違和感がある人はいるのではなかろうか。
これは元来ニュースサイトがHTMLのみによってつくられていたものだからだと思われる。
例えばよく3大ニュースサイトとして挙げられる「カトゆー家断絶」「かーずSP」「ゴルゴ31」は全てHTMLサイトである。
他でも、システムはブログを用いつつも、閲覧手法がHTMLと同じようになっているサイトもある。

ブログとHTMLサイトでは形式が大きく違う。
HTMLが内容をそのまま表示するのに対し、ブログはエントリと呼ばれる個別ページを設けて閲覧するようになっている。
これはニュースサイトとしては非常に使い勝手が悪い。
情報を得るまでにワンクッションが置かれることになり、閲覧者側としては不便だからである。
しかし、その特性がぴたりと適合したのが「2ちゃんねるまとめブログ」である。
もともと2ちゃんねるという掲示板自体の構造のこともあり、個別ページで表示されることと非常に親和性が高かったのである。
実は「明日は明日の風が吹く」などもこの方式と言えるのだが、やっていることはHTMLサイトの側に近いので例外とする。
2008年の時点でニュースサイトが過去のフォーマットであり続ける理由はこの通りである。

ではなぜ、巡回サイトが更新を止めたらニュースを収集したくなくなるのか。
新しいサイトを探せばいいだけではないかと思われるかもしれない。
ただ、そんな簡単なことではない。
ニュースサイトをやるということは、”ニュースサイトという世界観を楽しんでいる”というものがあるのではないかと思う。
ニュースサイト運営者は巡回して更新するその独特な世界観によってサイトを運営しているのではなかろうか。
ゆえに、その世界観が壊れてしまったら、更新する必要性がなくなってしまうのではないか、と思う。

独特な文化を持つニュースサイト。
現在に適合していないかもしれないけれど、それでいいじゃないか。



今回の文は内容にとか粗捜しとかはどうでもいいので、「もしも今巡回しているサイトの全てが更新を止めたらどうするか」ということについて大いに考えてほしいです。


執筆 2008年1月28日
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